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最短攻略するには?
・医師になってからも非常に重要な知識となってくる
・ここから本腰を入れる医学生が最多
・解剖学・生理学については一生懸命やった分、後々のリターンがでかい。他の基礎医学は試験さえ通過すればそれでよいが、解剖学・生理学については本気で学習することをオススメする
・ただし、細かい知識にとらわれる必要はない。まずは人体の小宇宙を味わうのだ
・また、ご遺体の解剖は医師人生の中でも間違いなく、貴重な経験となる。教科書では決して学べないことが詰まりまくっている
・間違っても、実習をサボって教科書で勉強しようとは考えないことだ。必ず後悔する
・また、人間というのは慣れの生き物である。ご遺体を提供してくださった方がいるということを最後まで忘れてはならない
・なお、教科書は、アトラスと講義本を1冊ずつ持つことを基本とせよ。注意すべき点として、アトラス + 講義本がセットになっているものは購入しないことだ。一見、コスパが良いように感じるが、学習効率を非常に落とす
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おすすめ参考書
★ネッター解剖学アトラス おすすめ度 ★★★★★
★グレイ解剖学 おすすめ度 ★★★★★
★グラント解剖学図譜 おすすめ度 ★★★★★
★プロメテウス解剖学 おすすめ度 ★★★★★
アトラスはこの4冊の中から選ぶとよい。好みの問題なので、どれを使っても問題はない。ざっくり言うと、「ネッター」は手書きのイラスト感が特徴で、CGがあまり合わない人に向いている。「グレイ」は画像とのリンクを特に意識して作られており、電子書籍も一緒についてくるのが最大のメリット。医師になってからも使いやすい。「グラント」はネッターとグレイのちょうど中間くらい。「プロメテウス」はとにかく図のすべてが美しく、ビジュアルはNo.1である
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★人体の正常構造と機能 おすすめ度 ★★★★★
神書。これ以上本書を適切に言い表す言葉がみつからない。解剖学と生理学のリンク感が凄まじく、さらにそれを1冊の本に仕上げているのはもはや芸術の域である。解剖学も生理学もこれ1冊でOK。管理人は何十回本書を読んだか分からないが、読む度に素晴らしい本であると感じさせてくれる稀有な存在である。入門書としても強く薦める
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★イラスト解剖学 おすすめ度 ★★★★
こちらは、1つ1つを分かりやすいイラストに変換し、それをベースにして平易に説明していくスタイル。教え上手な先輩から直接指導してもらっているようで、非常に心地がよい。解剖学や生理学に苦手意識がある人はこちらの方がよいかもしれない。こちらも、解剖学/生理学ともにこれ1冊でOK
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★解剖学講義 おすすめ度 ★★
気合いを入れた医学生が購入している印象である。有名ではあるが、活字が多く、絵解剖・生理学との相性は△。また、詳しすぎるがゆえに、医学生にとって重要なポイントも分かりづらい。本来は「本気用の参考書」に区分されるものだが、購入して、中途半端に読んで・・・という医学生があまりにも多いので、こちらに記載した
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★のほほん解剖生理学 おすすめ度 ★★★★
一見フザケているようにみえるが、中身はよく作られている。こういうものをあざ笑う医学生は少なくないが、そういう奴に限って基本的な内容が抜けているものだ
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本気用の参考書
★解剖学講義 難易度 Level.3
上で説明したように、本気用の参考書である。本来、みんなが購入すべきものではない。自分が優秀だと自負している気持ちはわかるが、この難しい参考書・教科書から入っていいのは、東大・京大の医学生だけである
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★臨床のための解剖学 難易度 Level.4
タイトルの通り、臨床における解剖を意識して作られたものである。こちらも上記と同じくらい詳しいし、臨床の知識がないと分かりづらいところも多い。決して初学者にはオススメしない。臨床を経験したドクターがもう1度、解剖学に立ち返りたいと思ったときに適した本である
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★生理学テキスト 難易度 Level.3
解剖学講義の生理学バージョンといえる。ほとんどの医学生には不要である。なお、USMLE対策であれば「コスタンゾ明解生理学」の方が個人的にはオススメである。アメリカの医学生もこちらを使っている印象がある
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★ガイトン生理学 難易度 Level.5
生理学テキストよりもさらに詳しい。ここまでやるなら、生理学の道へ進んだ方がいいのでは? この難易度で臨床よりになっているのが、「ギャノング生理学」である。こちらも初学者には全くオススメできない。背伸びはするな
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